知っておくといい、興味深い事柄などについて紹介します。
本ページは上から順に読むことで話が繋がるようにしており、所々に追記をしています。
そのため一度読まれた方でも、再度ご覧になってみてください。
更新日:2024年9月2日
気學集成 (波里光徳著) によると、園田真次郎は独学でこの道の奥儀を究めたという。
大正14年2月から47名の門人に『気学』という呼称で講義が開始された。
しかし初心者には難しくて落後するものが多く、1年後に残ったのはわずか8名だった、とあります。
書いた書物は「方象講義録 14巻」「家相奥伝義 8巻」その他合わせて20数冊あり。
園田真次郎の嫡男である前沢彰作の本では「明治の末期に旧来の干支九星学を 気学 として銘名し、広く普及を計った」とあります。
「九星気学風水」と言う人がいますが、これはおかしな呼称ですね。
園田真次郎は日本橋小伝馬町に気学の総本山といわれる鑑定所「大正館」を設立したようですが、現在は埼玉県春日部市に「気学宗家 法道会」として受け継がれています。
気学の中身を紐解いていくと、当時の奇門遁甲やその他の占術家たちは、ある意味おかしな部分もあると意義を唱えていました。
そこで解釈を変えて流派が増えていったのです。
やはり決定的なものは家相にあると考えます。
九星学の盤は正八角形の四正・四隅45°ですが、園田真次郎は方位をみるときは四正30° 四隅60°が正しいとしたのです。(四正とは東西南北の方位で、この盤を変形八角形といいます)
さらに園田真次郎は家相を一体化した気学は家相まで四正30° 四隅60°でみるようにしたのです。
そこで家相家たちなどは意義を唱え、気学における家相の見方は違う!と反論したのです。
「プロフィール」 のページに明治27年の家相図の写真があります。これが古来からある家相です。
つまり園田真次郎の継承しこれが正統だ!と教えていたり本に書いたりする人は確かに正統かもしれません。しかし家相は正八角形でみるのが正しいのです。
家相盤
気学の凶殺には定位対冲というものがあり、これを用いる流派・用いない流派があります。
元々の園田真次郎気学には存在していませんでした。ではこの定位対冲とはいったい何なのか?
私は父のノートからこの真実を発見しました! 次の通りです。
かつて九星学や気学の研究家たちが集まったところで意見を交わし、そこで定位対冲たるものを考え、発表したものです。
しかしこの裏話としてこうです。
研究家たちの冗談から花が咲いて出来たものであったのです。
研究家たちとは誰か、園田真次郎が作った大正館で責任ある立場にいた者同士のこと。
この集まりで色々な意見が出たときに「一つやってみるか!」という感じで、これに花が咲いて定位対冲という名称が付けられて発表した。それがセンセイションを巻き起こして各本に書かれたということ。
気学の教室で定位対冲を教えている先生たち、これを教わっている生徒たち、お気の毒様です。もしこれが事実なら……
毎年秋になると翌年の運勢暦が書店に並びます。そこで圧倒的のシェアがあり発行部数No.1は神宮館です。
でも気学を多少なり学んだ人であれば、”あれっ?” て気が付くとでしょう。
一白~九紫の人の方位盤で方位の吉凶がありますが、これも四正30°四隅60°の盤でなく45°の盤(正八角形)になっています。
そして八方位を24方位に分けて、吉凶が書かれています。
つまりこれは気学ではなくて九星学なのです。古来からの伝統を継承しているということです。
明治5年の旧暦から新暦(太陽暦)への改暦に伴い、明治政府は暦に占いを入れる暦注というものを禁止しました。しかし明治16年にはその禁止事項がとかれ、暦注を入れた民間暦が出版されるようになったのです。
そこで最初の民間暦を出版したのが「神誠館」というところで東京 湯島にあったようです。
ここは柄澤照覚、柳田幾作の両名で立ち上げました。
柄澤照覚は高島嘉右衛門の系統、柳田幾作は根本通明の弟子です。
根本通明は明治天皇に易をご進講された方で九鬼盛隆も弟子の一人です。
神誠館の館長は柄澤照覚で二代目が病没、三代目が戦争に召集されている間に、神宮館が徐々に発展してきたのです。
柄澤照覚、晩年には私の父が指導を受けたようです。この写真が証拠です。
運勢鑑定・占いといえば「高島」が有名ですが、この高島の由来を知っている人はまずいません。
幕末から明治にかけての易学者・実業家で、高島嘉右衛門[天保3年(1832)-大正3年(1914)]のことで、易者名を高島呑象(どんしょう)といいます。
「易聖 高島嘉右衛門傳」紀藤元之介著(昭和31年 修学社版)という本を読むと偉大な功績を残されたことがよくわかります。
横浜で日本最初のガス会社を始めた(横浜にガス灯をつけた)、日本最初の郵船 ”高島丸” を航海させた、今の高島町とよばれる石崎から青山町まで一直線に埋めたてた などなど。
横浜の高島町という名称はこの人の名前から付けられました。
この本によると『高島嘉右衛門が亡くなったあと高島家は二男の長政が党首。その一家からはひとりの「高島易断」も出ていないし同家からは「高島」の名を許すことか、免状を発行するとかいうことは一度もしていない。これは是非世間の人に知って頂きたいことである。』とあります。
つまり ”あちこちにある高島易断” ”高島を入れた運勢暦”は高島というネーミングを使っての商売で、易聖 高島呑象という人物とはまったく関係ないのです。
高島呑象
「当たるも八卦 当たらぬも八卦」とは何か? 八卦は ”はっか” とも読みます。
易で用いる八種のかたち、のようなものです。
乾(けん・☰)、兌(だ・☱)、離(り・☲)、震(しん・☳)、巽(そん・☴)、坎(かん・☵)、艮(ごん・☶)、坤(こん・☷) のことです。
韓国の国旗にはこのうち四つが使われています。左上に乾☰ 右上に坎☵ 右下に坤☷ 左下に離☲。
最近知りましたがパソコンで ”えき” を漢字変換すると ☰ ☱ ☲ ☳ ☴ ☵ ☶ ☷ が出てきます。
テキストや資料作成が便利になりました!
易は50本の筮竹(ぜいちく)やコインなどで占うものですが、現在では八面賽(はちめんさい)といって、八面体のサイコロを使う人が多くなりました。台湾、中国でも使われ、Amazonでも買えます。
ではこの八面賽を最初に考案した人、作った人は誰か、その真実を知る人はいません。
実は昭和30年代後半、(故)観象学人先生が考案しました。
そして当時先生の弟子であり、町工場で働いていた私の父が実現したのです。
つまり八面賽をこの世で一番初めに作ったのは私の父なのです。
最初は象牙で作りましたが昭和50年には象牙は輸入禁止となり、その後プラスチックに変わりました。
プラスチック射出成型の金型を手配し、彫刻機で文字を刻み、とある易学教室で使用していました。
我が家にはその残骸がたくさん残っています。
写真は象牙、木、プラスチックの八面賽です。
以前、八面賽を使った易占いのYouTubeを見ていて驚いたことがありました。
それは八面サイコロには、赤字と黒字の文字のサイコロがあり、サイコロの上面の八卦から上卦・下卦をだします。
黒字サイコロを上卦、赤字のサイコロを下卦とするのが正しいのに、これを逆にしている人がいるのです。
これは間違いです。
その理由は「水火既済☵☲」の理法に基づき、上卦に当る黒字は”水”を表現し、下卦に当る赤字は”火” を表現するものであり、すなわち”水”は下方に流れ、”火”は上方に燃え上がる、上・下の陰陽交錯して万象成る理という考え方からです。
もとは中国五術という言葉から来ています。「命・卜・相・医・山」の5種類を五術といい、日本では医・山が除かれた3つで分類しています。
[命術]は人の生年月日などから、先天的な性質や運勢をみる占いです。
[卜術]は道具を使っての占いです。
[相術]は人やモノの姿・形から判断するものです。
占いを勉強する場合、この3つのどれになるかをまず確認しましょう。
短時間で習得できる占いは、手相と姓名学(姓名判断)でしょう。
どちらも相術です。
市販の本を読んで勉強するのがいいです。
もともと中国に姓名学というのはなく、日本で発生した占術と認識しています。
明治中期にある人物が考案しました。現代ではこれを「哲理派」といっています。
その後 熊崎健翁[明治14年(1882)-昭和36年(1961)]が姓名学として発表し、広まったのです。
主婦の友という雑誌の連載から始まりました。姓名を陰陽五行説と数理学に基づく画数から吉凶を判断するものです。
しかしながら実際に複数の名前を判断をしてみると疑問が出てきます。つまり当たったり当たらなかったりです。
日本語には旧漢字・新漢字・ひらがな・カタカナがあり、占術家達がより当たるよう工夫をしているうちに多く流派が発生しました。
旧漢字の画数で判断する、ひらがなはカタカナに直して画数をとる、五気(五行)の判断方法を変える、画数による◎△✖を変えるなどなど。
私はExcel関数を利用して親戚、知人、同僚、政治家、芸能人、スポーツ選手、創業者、犯罪者、死刑囚など頭に浮かぶ名前を百数十人検証しました。
結果的に考えさせられる占いとして結論を出しました。でも知っていて損はない占いです。
姓名判断でもその他の占術でも陰陽説が基本となっています。
数字を陰陽で表すと、偶数は陰で”●”で表現し、奇数は陽で”〇”で表現するのが一般的です。
でも陰と陽の文字の画数を調べてみるとこうなります。
『”陰”というの文字の画数は11画で奇数です!』
『”陽”というの文字の画数は12画で偶数です!』
??これって逆じゃない!!
姓名判断の本を読んでも、姓名判断の専門家でもこの理由を説明しているのを見たことはないです。
陰●と陽〇の表現は良しとしても、この漢字の画数の矛盾はこれかも継続して調べていきます。
◆命術・卜術・相術を学び、どんな内容でも対応できる人が優秀な占い師でしょう。
見る角度を変えての判断は大切なことです。
◆しっかりと自分が判断したことをその後に渡ってみている人はいい占い師です。
つまり判断法した内容が当たっていたか、外れていたか、その後その影響は出ているのか、常に研究心をもっている人です。
気学方位での吉凶作用は状況によって数年続いたりします。それを長い目で見続けることが大切であると考えます。
◆何で?という質問に対して「こう教わった」「過去からこう言われている」という回答ばかりをする人は考えものです。
その理論を正しく説明できる人はいい占い師でしょう。
◆”必ず”とか”絶対”という占い師は要注意です。
世の中に100%当たる占いは存在しません。外れることもあります。それは未来は常に変化しているからです。
当たらないことを素直に認める人はいい占い師です。
◆人として品格があること、”困っている人を助けてあげよう” という気持ちを持って接している占い師であることが大切と考えます。
プロの占い師を目指す方は、どのような占術をどのような順番で学ぶのが一番いいか考えてみました。
①九星気学 ②易学(周易) ③四柱推命 ④五行易(断易)
※五行易は日本での名称で、中国では断易といいます。
この理由は次の通りです。
四柱推命は難しい言葉や表現がたくさんあり初心者は脱落する人が多いです。そこで比較的簡単な気学から入ります。
気学は易の考え方から来ているので、気学の後に易学を学ぶとすんなりと入れます。
これで命術と卜術がマスターできます。
気学の弱点は人の運勢をみる部分が薄いです。そこで次に高度な四柱推命にチャレンジします。
更に卜術のレベルアップとして五行易を学びます。
五行易と四柱推命は用語や表現が似ているため、すんなりと入れます。
その他手相・姓名学などはどうぞご自由に!という感じです。
結婚式や地鎮祭など大安が良いとか占いに無関心な人でも気にするものです。
これを六輝または六曜といい、大安→赤口→先勝→友引→先負→仏滅 の順番で繰り返します。
そしてそれは旧暦の朔日で何から始まるのかが決まるのです。
ちょっとした雑学です。
鬼門とは東北の方位(方角)のことをいいます。この反対の南西を裏鬼門といいます。
この言葉は元々家相で使われ、それが現在は悪い方位の意味で使われています。
何故「鬼」なのか?
東北の方位を十二支で表すと丑寅(うしとら)となります。動物に当てはめると丑は牛、寅は虎です。
節分豆まきの鬼を思い浮かべてください。鬼とは牛のような角を持ち、虎柄のパンツをはいたのが鬼です。
なので丑寅は鬼、鬼が入ってくる方位が鬼門なのです。
では何故東北(丑寅)を凶として扱われているのか、それはこうです。
『中国の北東数万里のところに度朔山(どさくさん)という山があり、そこに大きな桃の木が生えていて、四十里四方に枝を張っている。
その北東に向かったのびる枝に萬鬼(ばんき)が集まって人を殺害した。そこで北東を鬼門としてこの方角を避けるのである。(家相の科学 清家 清著より) 』ということらしいです。
私は仲が悪い夫婦、夫・妻のどちらかが気学などの占いに全く関心のない関係であれば、気学を勉強することはお勧めしません。
それはそうでしょう。
夫が気学を勉強し、妻が旅行に行きたい、引っ越ししたい、買い物に行きたいと言っても夫が方位をみて凶方に当たるからダメ!
これが連発されたら妻はカンカンになるでしょう。
以前墨田気学塾に勉強を申し込んだ女性がいました。でも夫がまったく関心がない人。
結局夫から勉強することをダメ出しされて来なくなりました。
一番いいのは妻が気学を勉強し、夫がはい!はい!と従う関係ですね。
ある知人から以前こんな話を聞きました。
「吉方を使用するとき年盤と日盤を合わせてはいけない、と気学スクールの先生が言ってるけどホントなの?」
過去の文献などを調べましたがそのようなことは無い、というのが結論でした。
多分こうでしょう。吉方を使って移転などをした人の鑑定をしたら方災(凶現象)が発生した人が何人かいて、これを調べたら共通点がたまたまあった、ということでしょう。
外れたものに対して何か新たな発見的要素を取り込んだ解釈から増えていくものもあるのです。
意外と知らない事実。実は気学は占い師にとっては好都合なのです。
例えば四柱推命鑑定士、紫微斗数鑑定士などに鑑定してもらうと、生年月日より運勢などを鑑定してもらいます。
しかし一度鑑定してもらったらもう同じ内容でその鑑定士に相談することはありません。
でも気学はオールマイティ!
今年の運勢 今月の運勢 今日の運勢 旅行の方位 引越しの方位 自宅の改築、自動車の購入 マンションの購入 転職、仕事探し、結婚相談 離婚相談・・・・
(当たる・当たらないは別として)どんなことでも出来ちゃいます。
ということはリピーターが獲得できるのです。
気学ができる占い師は幅広く様々なニーズに対応できる、という大きなメリットがあるのです!
現役の占い師が勉強にくるケースが多いです。占い館で働いている、また電話占いです。その方たちから聞いたことをまとめてみました。
私が小学生の頃はクラス全員の住所や生年月日を書いたプリントを渡されたものです。しかし現代は人の生年月日を知ることが難しくなりました。あの人本命星何だろう?調べてみよう!と思っても生年月日を聞くのに勇気がいります。
そこで生年月日を知る方法です。
気学は本命星と月命星がわかれば判断できます。(四柱推命のように生まれた時間など必要ありません)
是非活用してみてください。
「流派」聞こえはいいが、実は厄介な存在です。
なぜ流派というものがあるか考えてみました。次の4パターンでしょうか。
「先生 〇〇星 って何ですか?○○殺って何ですか?SNS・YouTubeでも言っている!」と質問されます。
このような時「誰かさんが勝手に考えたのでしょう?その誰かさんをたどってみてください!」と答えています。
特に四柱推命の流派は厄介、多すぎです。
話によると四柱推命鑑定士の間で、もめ事が起きるとのことです。
現に墨田気学塾で気学を受講された四柱推命のベテランは自分の流派を言いませんでした。
都内の四柱推命の某スクールで勉強したという人の話では、流派を言わなかったとお聞きしました。
流派を言うのは都合悪いので「独自の流派」と言ってごまかしているのでしょう。
「○○流と○○流からアレンジした」など、きちんと伝えるべきですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
継続して興味深い内容などご紹介していきます。
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